日田市医師会会長 膳所和彦
昨年末中国湖北省より発生した新型コロナウイルス感染症は、あっと言う間に世界中に広まり、私達の平穏であった生活を奪ってしまいました。人類はその英知を駆使してこのウイルスと戦っていますが、残念ながら収束の兆しは見えず、今後長期化する様相を呈して来ています。このような状況下、市民の皆様におかれましては医療機関受診に対しての不安もあり、やむなく受診を自粛されている方もおられるのではないでしょうか。私達医療従事者も患者さんを診察することで自分達自身が感染し、さらに院内感染を起こすのではないかとの不安を抱えながら日々診療を行っています。国はこのような医療不和に対処するため「オンラン診療」の見直しを行い、パソコンやスマートフォンなどの通信機器を利用することで簡単に診療が行えるようになりました。「オンライン診療」は元々遠隔診療を想定して活用されていましたが、ICT機器の普及に伴い2018年4月からはビデオ通話機能を使っての新たな「オンライン診療」が解禁となりました。
但し、この時の制度には①初診は対象外、②対象疾患は限定、③画面通信が必要などの条件がありました。しかしながら、新型コロナウイルス感染が拡大している状況を踏まえ、感染拡大が収まるまでの特例として、本年4月より①初診でも対応可能、②対象疾患は限定しない、③電話通話のみでも実施可能などの期間限定「オンライン診療」緩和策が導入されました。前述しましたように新型コロナウイルス感染問題は今後数か月持続し、収束するまでにはまだかなりの時間を要します。この改訂された「オンライン診療」制度を利用していただくことで、市民の皆様も安心して医療が受けられることになります。「オンライン診療」を希望される方は、別途掲載されております。
【CARADAオンライン診療】をご参照の上、是非手続きをお願いいたします。